皆様ごきげんよう、しらゆり接骨院受付です。先日他院の院長から「読んでます」と言われドギマギしました。こちらでは、資格を持たない素人が、接骨院で働きながら見聞きしたことや驚いたこと、疑問に思ったことなどを、院長の想いや社会の常識を無視して綴って参ります。福田君同様、宜しくお付き合いくださいませ。

♡8「揉み返し」

 揉み返しってきたことありますか?私はあります。肩こりをマッサージしてもらってすごく気持ち良かったんです。血流が良くなって、顔からホカホカ蒸気があがるのが自分で分かりました。いつも受ける施術とは違う感じ~(*´ᗜ`*)…が翌日、自分史上最強のコリが肩を襲いました(›´-`‹ ) 揉み返しってこんななんですね。しらゆり出勤後すぐさま矢野くんに施術してもらって事なきを得ました。

 

【結論】「揉み返しがきたら、またすぐ揉んでもらう」が正解(。・∀・)b

 

 あと、揉み返しってきやすい人もいるらしいです。そういう人は毎回同じ施術者にしてもらうと安心です。相談して積み重ねられるので。私のように、普段きたことないのに雰囲気の違うマッサージを受けてきた場合は、単純にその施術が合わないので次回からは違う方にお願いする方が良さそうです。

※この記事は書きかけです。

♡7「消毒液」

 新型コロナウィルス、なくなりませんね。紫外線で消滅する説に少し期待していたので残念です。人と共存できる程度に弱毒化するのを待つしかないのでしょうか。闘病中の方の回復をお祈りしております。また、それ以外の病気などで入院や施設へ入っておられる方とそのご家族の皆様も、穏やかでないと思います。お見舞いに行けないのはとても不安ですよね。医療従事者の皆様にとっても、(感染のリスク回避はもちろんですが)患者様ご家族の支えがないのは大いに負担だと思います。一日も早い終息を願ってやみません。

 

 接骨院の患者さんには保育園の先生や介護施設の職員さんが多くいらっしゃるのですが、コロナが流行り始めた頃「消毒が大変だ」ということをよく耳にしました。今でも変わらず消毒に追われていると思います。接骨院もそうですが、もともと消毒をしていた施設はコロナでさらに消毒の回数が増えています。やらないわけにはいかないし、この先永遠に続くのでしょうね。しらゆり接骨院ではアルコールの他に、「次亜塩素酸水」という消毒液を採用しています。時間の経過や保管環境の関係で濃度が変化するため、院内で作っています。難しそうに聞こえますが、とても使いやすく出会えてよかった消毒液です。私がアルコールと比べて、①刺激臭が少ない②手荒れしない③遠慮なく使える④速乾でない⑤ノロにも有効…この辺が利点と思います。

 

 まず「①刺激臭が少ない」について、以前妊娠していた時に発症した「においづわり」なるもののせいで、アルコールでの消毒がとても辛かったし、今でも苦手なままです。塩素が入っているためプールのようなにおいが多少しますが、アルコールのような刺激臭がなく使っていてラクです。ただ塩素のにおいが苦手な方はアルコールの方が良いですよね。

 

 次に「②手荒れしない」。これ本当に最高です。色々な消毒を使ってきましたが、次亜塩素酸水は殆ど手が荒れないので手袋が不要です。使用感はさっぱりする感じです。アルコールのように乾燥する感じではなく、石鹸で手を洗った後のようなサラサラ感です。菌の細胞膜を破壊するということなので、水耕栽培している植物に試しに与えてみると、根に生えたコケ(カビ?)がきれいになくなりました(植物は元気なままで枯れませんでした)。院長は熱帯魚水槽の酸素の管の掃除に使っていました。魚を出した水槽に次亜塩素酸水を入れ通常運転するだけで、細い管の中のコケがきれいになります🐟🐟🐟 あと、塗装してある木製玩具(マザーガーデン🌼など)の拭き掃除にもおすすめです。アルコールでは塗装が溶けるし、塩化ベンザルコニウムは手荒れが半端ないし…と、困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?歯医者さんではうがいに使用しているところもあるそうですね。

 

 「③遠慮なく使える」について。いまだアルコール消毒の品薄が続いていますね。だからと言ってケチるわけにはいかないので、在庫を気にして使わなくていいのは本当にありがたいです。しらゆりでは5リットルの消毒薬が1週間でなくなります。逆に、なくならないといけない(時間の経過とともに水に戻ってしまう)のでじゃんじゃん使いますヾ(´ε` )ゝ

 

 「④速乾でない」。これは施術台を休ませる時間のない場合、多少しっとり感が残るのでデメリットでもありますが、厚生労働省は次亜塩素酸水の使い方について以下のように示しています。


使用箇所に目に見えるような汚れはないのですが、高濃度に越したことはないと考え200ppmで作っています。手荒れの心配もないので⸜(*ˊᗜˋ*)⸝ また、「ヒタヒタにして少し時間をおく」とのことですが、アルコールのように揮発しないので普通に使用したらびしゃびしゃになります。「20秒」という時間については、おそらく20秒以下での検証がされていないためですが、今後も医療用アルコールの不足が続くようなら代替品として必要なので、ぜひもう少し詳しく教えてくれるといいのにな~と思ってしまいます。

 

 「⑤ノロにも有効」について。冬、身近な感染症で怖いのってインフルエンザとノロウィルスではないでしょうか。インフルもしんどいので嫌ですが、ノロは嘔吐が伴うのがやっかいです。しかも子供が保育園に通い始め、毎冬もらって帰ってくれます(  ´-`  ) 対コロナの消毒がノロの予防にもなるのは嬉しいです。

 

長くなりましたが、あるととても便利な次亜塩素酸水のPRでした(*⁰▿⁰*)

 

〈 余談:消毒液の利用の普及について 〉

そもそも消毒液ってご自宅にありましたか?コロナ以前です。

 

私は最初に勤めたのが医療機関だったので消毒液がものすごく身近で、一人暮らしの部屋の掃除をウェルパスでやっていました。きれい好きだからではなく、雑巾と水を使うのが面倒だからです。ウェルパスをまき散らしてペーパータオルで拭いて捨てるんです。

※この記事は書きかけです。

♡6「得手不得手」

 教師やドクターにも専科があるように、接骨院(整骨院)の施術者にも得意分野・不得意分野があります。「姿勢矯正」や「骨盤矯正」など、看板に掲げている所もありますよね。しらゆりは特別設定はしていません。悪いとこあればどこでも治す、フリースタイルですがおそらく院長が好きなのは怪我の施術です(そのうちちゃんと聞いてみます)。体を動かすことが好きなので、スポーツでの怪我やメンテナンスも好きです。

 専科設定のない一般的な接骨院には様々な主訴の患者さんが来られるので、骨盤矯正に代表される専科の接骨院と比べると施術者は十分な知識と経験が必要です。長引く症状には内科的なことが関係していることも少なくなく、医療機関の受診をおすすめしなければならない場合もあります。「○○整骨院で診てもらったのですが、どうも良くならなくて」といらっしゃる患者さん、みると明らかに××なのにどうして…ということあります。なのでしばらく施術してもらっても快方に向かわない場合、他に浮気してみることも良い考えだと思います。その整骨院がヤブとかどうこういうわけでなく、特にチェーンの整骨院の場合は単純な経験不足による相性も大いにあるので。整骨院側も、少しでも違和感のある場合は自分の所に留めず患者さんに感じたことを話してみる必要があります。せっかくお越し頂いた患者さんですが、その方がもし自分の家族なら、いつものマッサージでそのまま帰してしまうことはないですよね。

 そのうち、他の接骨院へも行ってみたいです!松山は専門学校があるのでたくさんありますよね。

♡5「待ち時間」

※4月にスタッフが1人退職し、待ち時間がある場合があります。遠慮なく受診前に電話確認下さい。同時にスタッフ募集中です。新型コロナ騒動で都会が住みにくく感じUターンされた柔整師・鍼灸師・整体師・マッサージ師などの皆様。お気軽にお問合せ下さい。

 

 しらゆり接骨院は待ち時間が殆どありません。患者さん同士の施術の順番を工夫しているので、あっても15分程度です。本当に待ち時間があるのは、お父さんやお母さんの付き添いで来てる子供たち(๑•₃ั•๑) 小学生くらいになると宿題を持参してる子が多いですが、まだハイハイができるようになるまでの月齢の浅い赤ちゃんたちって、ほかの接骨院(整骨院)さんどうされていますか?

 産後の骨盤矯正を専門でされているところは託児付きだったりもしますよね♫治療費が高いですが、産後すぐの赤ちゃんを預ける先がない場合にはありがたいシステムだと思います。しらゆり接骨院は普通の接骨院なので託児はありませんが、私自身、子供が3か月の頃から(保育園に入る1才まで)一緒に出勤していたので、赤ちゃん1人でも過ごせる環境になっていると思います。後追い時期の子は初回は泣いちゃいますが、赤ちゃんの適応力ってすごくて大体2、3回目には施術の間くらいは遊んで待っていてくれるようになります。おもちゃがたくさんあるので、慣ると帰るのがいやになってくれたりして可愛いです(*´ `*) 小さな子どもたちが、少しでも楽しく過ごしてくれると嬉しいですよね。

 一番お世話になっているのは、やはりDVDポータブルプレイヤーです。今のところ、赤ちゃんには「いないいないばあっ!」「しまじろう」「Play Along!(プレイアロング)」が3強です。プレイアロングって、有名ではありませんがなかなかいいですよ。後追い時期は父さんやお母さんの施術ベッドの横に張り付き(๑•₃ั•๑) なので、プレイヤードやおもちゃなどその子に必要なもの全部一緒に引っ越していくスタイルをとっています。お父さんお母さんは泣いたり騒いだりするのを心配しておられるかもしれませんが、色々なタイプの暴れん坊がやって来ましたがこれまで何とかなってますので、腱鞘炎や腰痛など、辛い場合はどうぞ思い切ってお越しください。抱っこひもが好きな子は、私がいる時間ならしていてあげることができるので予約の際ご相談くださいね。鍼灸師がいるので、お子さまの夜泣きや疳の虫、夜驚症で心配な方もぜひどうぞ(ツボ押しです。鍼やお灸は使いませんのでご安心ください)。

 

〈 余談:プレイアロングについて 〉

 上で、「なかなかいいですよ」と書いている「Play Along!」は、もともと幼児用の英語教育のために作られたDVDで、0才から(むしろ胎児から)英語を聞かせることを推奨しているWorld Family(https://world-family.co.jp/)という会社が制作しています。内容は、赤ちゃん~3歳くらいまでの外国の子供たちが親や人形と触れ合いながら歌ったり遊んでおり、すべて実写(アニメーションは無い)です。小さな子供たちが楽しめ、そして親も安心して視聴させられる内容になっています。英語の授業が小学生から始まり親の関心が高まったことで、幼少期から何かしら英語に触れている子が増えていると思います。私たちが子供だった頃、英単語を知っている子ってほとんどいませんでしたよね。

 私は、初め英語を聞かせることに関心がありませんでした。ただ、子供がまだ赤ちゃんの頃に車で毎日移動(長い時で2時間)する必要があったのに、チャイルドシートでは寝てくれず…永遠に泣くので車中でDVDを使い始めました(最初は運転しながら片手で絵本を見せてたりしました。泣き止みましたが、危ないですよね)。色々なDVDを試しましたが、中でもプレイアロングには本当に本当に助けられました。しまじろうも反応は良かったですが、プレイアロングの方がゆったりしていて一緒に聞いているのが楽でした。本当に色々試しましたが、日本で制作されたDVDには次々とコーナーが変わるものが多いです(海外のものは赤ちゃん用の方がゆったりしています)。それぞれのコーナーに関連性がないのでブツ切り感が強く、赤ちゃんは好きなのかもしれませんが、運転しながら毎日一緒に聞いているのはしんどかったんですよね(*_*)あと日本語のDVDだとすぐに覚えてしまうので(親が)、あまり意味の分からない英語なのが良かったです。プレイアロングは毎日掛け流すことを前提に作られているので、100回くらい見ていますが親子共に辛くないです🌼🌼🌼ジブリでもこんなにたくさん見られないと思うので、本当に素晴らしいしありがたいです。本来の制作された目的とは違いますが、チャイルドシート問題に直面しているお父さんお母さんには、ぜひ一度試して頂きたいです♫

 子供の英語については全てをここに書ききれないので、妊婦さんでもお父さんでもおばあちゃんでも親戚のおじさんでも、興味ある方ぜひ話しかけて下さい(*´˘`*)♡「待ち時間のあいだ試しに見せてみたい」とお思いの方もウェルカムです☆ミ

♡4「ボキボキするのかしないのか」

 私はボキッとする派です!妊娠中、何かの拍子に背骨がずれた際ボキッと「しない」方で矯正してもらったんですが(「あっちむいて」「こっちむいて」の指示に10回くらいキョロキョロすると治っていました)、やっぱりボキッとして貰う方が一瞬でスッキリ治るので私は好きです。専門の知識がないので分からないのですが、あれは何の音なんでしょうね。あんなに大きな音なのに、痛みや、何か動いたような感覚が全くないのも不思議です。今度聞いてみます。…→長らく放置していましたがようやく聞いてみました。「圧をかけた際、関節の中にある潤滑油の中でガスが動く時になる音」だそうです。骨が鳴ってるんではないんですね(ºㅁº)! そして必ず音が鳴るわけではなく(気体がない場合はならない)、音が鳴っても鳴らなくても効果に差はないそうです。音は必ず鳴るものだと思っていましたが、「ボキッといわなかったから失敗」ということではないんですね。こういう圧をかけて矯正することを、カイロプラクティックでは「スラスト(アジャスト)」と呼ぶそうです。

 矯正をしてもらうとスッキリと良くなるの(あまりの効果に恐ろしくなる程)ですが、勢い(?)のある方法なので苦手な方の気持ちも分かります。しらゆり接骨院では苦手な場合ボキボキしない矯正ができますので、遠慮なくおっしゃってください。電機などもビリビリが苦手な方には光だけにしたり、全くしないこともできますので何でもおっしゃって下さいね。

♡3「慢性と3部位」

 年齢に関係なく、本当に体中痛めている方がまれにいらっしゃいます。十代の頃に外遊びで怪我をし、二十代はハードワークで体を酷使、三十代の子育てで腰、膝、肩…。どれも一つずつなら耐えられる痛みや違和感でしょうが、こう体中となるといくら我慢強い方でも単純な生活動作が辛いと思います。先日お越しの30代の女性もそういう中のお一人で、階段は横向きでしか下りられないとのことでした(慢性、5部位)。お住まいが関西だったので、一度の来院でじっくり時間をかけ体中の歪みを整えました。施術後は体のどこにも痛みがないことに驚かれとても喜んで下さり、受付から見ていただけの私も嬉しかったです。長く抱えている痛みって、耐えることが普通になっていて、治そうと…というか治るとはあまり発想しにくいと思います。でも、ちゃんと治るんです。もしあなたが痛みを抱えているなら、だまされたと思って近くの接骨院(整骨院)に行ってみてください。帰り道はきっとスタスタ歩けますよ!

 ちょっと話がずれました。ところで、接骨院の施術料金については「4部位目以降の施術料金は3部位目に包括(平成22年導入)」「3部位目の施術料金は60%に逓減 (平成25年導入)」と定められています。「2部位以上の痛みを一度の来院で診ると損をしますが、何か所診ても構いません。お任せします」ということなのですが、これが一体何を意図して定められたものなのか、私には皆目見当つきません。日々患者さんの痛みと向き合っているスタッフを身近に見ているとなんとも一方的で、理不尽な取り決めに思えます。掛ける時間も、高い技術も、驚くほど報われません。保険証の使えない接骨院が増えているのはこのためだと思います。レセプトの申請も面倒ですしね🙊

♡2「新しいタイプのお医者さん(NHKあさイチ)」

 朝の情報番組、皆様はどちらのチャンネルをご覧になっていますか?私は断然あさイチ(有働さん大好き)です。先日は「患者力アップ」というのをやっていました。最近は治療方法の選択肢が増えたので患者本人に選択させるお医者さんが増えており、患者はどう対応すればいいのか、という内容でした。質問の仕方やインターネットでの検索法など紹介されていましたが…どちらにしてもかなり勉強が必要そうです。私も身内が県病院で治療を受け、「ステロイドの投与をするかしないか、するならいつからか」という選択を迫られる場面がありましたが、それまでの説明も難しく、勉強しようにも今日明日のことで時間がありません。幸い身内に医療従事者がおりましたので判断を任せ、「3日後から投与開始」となりました。私は、病院にかかって「お薬出しときます」と先生がシメに入っても「薬の種類は何ですか?」と質問するタイプです。何なら「その薬はちょっと」などと言ってしまいます(これは言ってはいけないようです。「もう2度と来るな」と仰ったお医者さんがいらっしゃいました)。なので新しいタイプのお医者さんに違和感はありませんが、正しい選択がとっさにできるかどうかは自信がありません。結局、判断を患者自身に任せることで満足度を高めたり、逃げ道を作るような気持ちが無きにしもあらず、と番組の中でお医者さんが仰っていました。さて、ここでの「正しい選択」とはなんでしょうか。それは、もうお医者さんには判断できない時代になってきているのだと思います。なぜなら「どう生きるか」に近付いているからです。

 前回の反省を活かし、今回はこの辺で終わろうと思います。もし狭窄症やヘルニア、その他何でも、手術するかどうか迷ったり困ったことがおありでしたらご相談くださいね。痛くてたまらず施術ができない場合も、お話しだけで結構です。どうぞお気軽にご連絡下さい。

♡1「接骨院と整骨院と整形外科」

 しらゆり接骨院で働き始め、1年と5か月が経過しました(間で産前産後休暇を10ヵ月程挟んでいるので正味7ヵ月程しかいませんが…)。幸いこれまで医療と縁遠かった健康優良児の私。接骨院にお越しになる患者さんがどんな人たちなのかも最初は分かっていませんでした。そんな私が最初に持った疑問。それが「接骨院」と「整骨院」の違いです。そもそも違いがあるのか?

 まず「接骨院」という名前。これは、専門学校で3~4年みっちり勉強した後、無事国家試験を突破して「柔道整復師」という国家資格を得た人しか使うことができません。この資格を得た人は、骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷などに対し、健康保険を使った施術(治療)ができます。逆に言うと、「接骨院」以外の「整体」「マッサージ」「リラクゼーション」などのお店はこの資格を持っている人がいるとは限らないということになります。というか恐らくいません。国家資格があるから良い、無いからいけないという訳では決してなく、ご自分の信念のもと海外で勉強されていたり、熱心な方がたくさんいらっしゃいます(先日の忘年会で、「そんじょそこらの柔道整復師より、資格のない人たちの方がよっぽど勉強してる」と院長が言っていました)。待ち時間にハーブティが出たり、エッセンシャルオイルでのマッサージなどを受けられる、これらのお店の主なターゲットは「自分へのご褒美に」という人たちです。忙しい毎日にささくれ立った心、潤わせたいですよね。対して、「ぎっくり腰」「四十肩、五十肩」「事故に遭った」「外反母趾」「肩こりが酷い」「仕事柄腰痛に悩まされている」「むかし尻餅ついたところが何かの拍子にまた痛くなった」…などなど、痛みがあり治療の必要のある方はお近くの接骨院へ行ってください。姿勢の矯正や、スポーツをしている方の試合前の体の調整などもしてくれます(これからの時期は、愛媛マラソンに向けて走っている方の来院が増えます。皆さん無理のないように練習して下さいね)。そして「接骨院」に替わり最近よく使われてるのが「整骨院」。そう、つまり同じもので、単に流行でした。昔から使われている「接骨院」より、字面が新鮮で今風でしょうか。「骨を接ぐ」より「骨を整える」方が、印象がソフトかもしれません。最近は自費診療(健康保険を使わず自由に値段を決める)をする院が増え、整体・マッサージ寄りになっているためかも知れません。

 続いて「整形外科」について。これは当たり前ですが医師免許を持っている人がやっています。医師とは、かみ砕いて言うとどんな治療をしてもいい人です。マッサージもできれば、お灸を据えても良い人です。ただ、一般的には医師が直接患部に触れ治療を行うことは稀です。そんなことをしていたら待合室がごった返します。医師はレントゲンやMRIを撮り、お薬の処方箋を書いてくれます。痛みが強い場合は麻酔やステロイドを打ち、炎症が治まるまで痛みを忘れさせてくれます。接骨院が患部に触れることで筋の緊張を緩めるのに対し、整形外科は注射を打ち薬で緩めます。この2つの大きな違いは「痛みへのアプローチ方法」です。

 ごくたまに、腹を立てた新患さんがいらっしゃいます。訴えはこうです、「痛いのに整形外科では何もしてくれない」。例えばレントゲンを撮って問題がなかった場合、こういうことが起こってしまいます。医師としては、折れてないしヒビも入ってないから湿布を処方したんです。いずれ、時がくれば痛みは引くのですから。ただ、「今痛くて困ってるの!」という患者さんの気持ちは共感できます。こんなことを書くとリハ科のない整形外科から怒られそうですが、私がもし整形外科を受診するなら、少なくとも理学療法士のいる所を選びます。柔道整復師が「自分の見立て」で施術するのに対し、この人たちは「医師の指示に従って」リハビリをしてくれます。また、今はセカンドオピニオンや医療連携が積極的に行われていますので、自分のところにリハ科を持たず「紹介」という形を取られている所もあります。当院も手術した方がよさそうな患者さんは整形外科へ紹介させて頂いたり、反対に整形外科から患者さんを紹介して頂いたりします。どちらにせよ、痛めた直後でない限りそっとしておいて良いことはありません。捻挫して湿布貼ってほおっておくのは間違っているそうです。そしてリハビリの開始は早ければ早いほど効果があります。理学療法士はいないが機械(電気や温熱)が充実している場合。当院にもかなりの種類の物理療法機器があります。が、これらはあくまでも補助的役割で根本治療ではありません。施術までの待ち時間を少しでも充実させたいために揃えているので、院長は患者さんに「暇つぶしに〇〇しますか」と言ったりしています。リハビリテーション科のない整形外科にかかる場合や、マンパワーの不足でリハビリから次のリハビリまでの期間が10日もあくような場合は、高い頻度でリハビリを受けられる整形外科へ移るか、接骨院を併用した方が良いかもしれません。病院に薬局が隣接するように、整形外科の隣に接骨院があるのが理想の形ではないかなと思ったりします。どうでしょう。

 

第1回目の投稿で気合が入り、思いのほか長くなってしまいました。最後まで読んで下さる方がいらっしゃいましたらお礼を申し上げます。

※あくまでも個人の感想です。効果・効能には個人差があります。